簿記検定

【商業簿記】決算限定!帳簿の締め切りに欠かせない損益勘定とは?

約 8 分程度(目安)で読むことができます。

お疲れ様です。
簿記の学習は進んでいますか^^

商業簿記のプチ疑問の第4弾を紹介したいと思います^^

今回は損益勘定について取り上げたいと思います。
簿記の決算処理でトリを務める要の勘定科目ですが、他とは異なる特徴を持つ勘定科目ですよね。

  • 借方、貸方の区別がない。
    損益がプラスになったと聞いて、借方、貸方どちらがプラスになるのか決まっていない。
  • 財務諸表に表示されない。
    損益は費用・収益勘定グループなのに損益計算書に表示されない。
  • 決算の時だけ使われる勘定

このように特徴が他の勘定と大変、異なるために損益勘定本来の役割にまで理解がまわらず、何となくわかったつもりでやり過ごしてしまう人もいらっしゃるかもと思い、今回、取り上げてみることにしました。

ということで、今回の題目は次のようになります。
そして本記事が目指す結論(答え)もあわせて、紹介します。

  • 題目
    財務諸表に表示されず、決算時にのみ登場する損益勘定の役割ってわかりすくいうとどういうこと?
  • 結論
    損益勘定はその他の費用・収益勘定を一つにとりまとめ、当期純利益を求めた後はお役御免となる勘定科目

では、お話をすすめていきましょう。

決算時に損益勘定を使った決算処理の流れ

損益勘定は決算の時にだけ、使用されますね。
ただ、決算と一言でいっても、複数のステップがあります。
なので、各ステップの流れと損益勘定との関係性についてまずは、確認してみましょう。

【簿記試験の決算処理の流れ】

  1. 試算表の作成
    【処理内容】
    各総勘定元帳からの転記
  2. 決算整理
    【処理内容】
    仕訳ミス、未処理の仕訳
    売上原価を求めるための仕訳(損益計算書で必要) など
  3. 精算表の作成
    【処理内容】
    試算表と決算整理の内容から財務諸表(貸借対照表、損益計算書)作成用の精算表の作成
  4. 帳簿の締め切り
    【処理内容】
    帳簿(費用・収益・資産・負債・純資産)を締め切る。
    ここでいう帳簿は仕訳帳とならんで主要簿である総勘定元帳のことを指します。
    また締め切るとは具体的には各総勘定元帳の借方と貸方の金額を合わせることとも言えます。
    帳簿の締め切り方(借方と貸方の金額の合わせ方)は大きく2つに分けられます。

    • 資産・負債・純資産勘定の締め切り方

      締め切るために次期繰越という資産・負債・純資産系の勘定科目を利用します。
      この時、次期の帳簿の作成のために次期繰越額を使って繰越試算表を作成します。

    • 費用・収益勘定の締め切り方

      締め切るために損益という費用・収益系の勘定科目を利用します。
      ここで損益勘定が登場します。
      主たる役割はその他の費用・収益勘定をとりまとめ、当期純利益を求めることです。
      求めた後はお役御免となります(これより後は登場しません)。
      細かい内容については次節で触れます。

  5. (精算表の完成)
    【処理内容】
    精算表の作成はここまでくると試算表と決算整理の内容からある程度、できてはいるのですが、当期純利益に関係する部分がまだ埋まっていません。
    そこで、前に損益勘定が求めた当期純利益やそれに関係する部分を使って埋めていきます。
  6. 財務諸表の作成
    【処理内容】
    精算表から転記する形で財務諸表
    (損益計算書、貸借対照表、株主資本等変動計算書)
    を作成します。

以上、決算処理の流れと損益勘定の関係についてざっくりとみてきました。

損益勘定は
決算処理の流れの中の帳簿の締め切りのところ、さらに細かくは費用・収益勘定の締め切りのところで登場し、当期純利益を求めた後はお役御免となります。

次に、ざっくりと紹介した費用・収益勘定の締め切りのところについて損益勘定が当期純利益を求める点に着目して、少し掘り下げてみてみましょう。

帳簿の締め切り損益勘定の役割について

帳簿の締め切り方は大きく2つに分けられましたよね。
資産・負債・純資産勘定の締め切りと費用・収益勘定の締め切りで。
(自信のない方は少し前にもどってくださいね^^)
そして、損益勘定は費用・収益勘定を締め切ってさらには当期純利益を求める役割がありましたね。
これについて、もう少し、詳しくみていきます。

  1. 各費用、収益勘定を損益勘定で締め切る。

    帳簿を締め切るとは各総勘定元帳の借方と貸方の金額を合わせることでしたね。
    費用、収益勘定では損益勘定を用いて、借方と貸方の金額を合わせます。

  2. 損益勘定でその他のすべての費用・収益勘定を一つにとりまとめ、当期純利益を求める。

    上で各費用・収益勘定を損益勘定を用いて、締め切りましたが、さらに損益勘定に振り替える形で損益勘定に費用・収益勘定を一つにまとめることができます。
    そして、その貸借の差額を当期純利益とします。

    ここで損益勘定はお役御免となります(以降、登場しません)。
    ちなみにこのお役御免は次のような意味も含んでいます。
    当期の費用・収益勘定の内容は次期に繰り越されない。
    当期の資産・負債・純資産勘定の内容が次期に繰り越される(繰越試算表が作成される)のとは対照的です。

  3. 損益勘定が求めた当期純利益のゆくえ
    損益勘定はもういなくなりましたが、同勘定が求めた当期純利益のゆくえが気になるところです。
    当期純利益は純資産勘定の繰越利益剰余金に姿をかえます(振り替えられます。)
    ちなみに純資産の繰越利益剰余金勘定はこれをもって、ようやく締め切る処理に入ることができます。

損益勘定はその他の費用・収益勘定を一つにとりまとめ、当期純利益を求めた後はお役御免となる勘定科目

と結論づけた理由をご理解いただけたのではないでしょうか^^

最後に

私が経験した商業簿記のプチ疑問として今回は損益勘定を取り上げてみました。

損益勘定は特徴だけみても他の勘定科目と大変異なっていて初学者にとっては理解しにくい勘定科目であるため、本記事では感覚的な理解につながればと思いあえて、教科書的なかしこまった表現ではなく、感情的な表現ですすめてみました。

損益勘定への理解に少しでもお役にたてれば幸いです。

また気づいたことがありましたら、プチ疑問について紹介していきたいと思っております。

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