簿記検定

【工業簿記】工業簿記の仕訳を使って、振替の意味を直観的にサクッと理解

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こんにちは。

簿記の勉強をしていて商業簿記と工業簿記の仕分け方法にて勘定科目の一部違いがあるにしても、全体的に何かが違う印象を受けると感じたことはありませんか。

後で理解したのですが工業簿記の仕分けは振り替えの連続だったのですね。

外部の会社との取引を処理する商業簿記と違って工業簿記は基本的に同じ組織内での製造活動を処理するものなのだから、当然といえば当然?ですね。

逆にそれさえ理解できれば、工業簿記の仕分けはマスターしたも同然ともいわれたりもします。ということでこの振り替えという処理を工業簿記の内容を利用して、効率良く、理解する方法を考えてみました。

振り替え中心の工業簿記の仕分けを全体の流れに沿ってTフォーム形式で図示して、それを線でつないでいくと、振り替えについての理解が進みました。今回は、その方法についてご紹介します。

まず準備として、工業簿記の仕分け方法のおおよその流れについてみてみましょう。

  • 材料、賃金、経費の各勘定を直接費と間接費として消費計上する
  • 直接費を仕掛品に振り替える、間接費を製造間接費に振り替える
  • 製造間接費を仕掛品に振り替える(仕掛品の借方の完成)
  • 仕掛品を製品に振り替える
  • 製品を売上原価に振り替える

最初の「材料、賃金、経費の各勘定を直接費と間接費にとして消費計上する」部分はスタート地点で同一勘定の借方と貸方の記載方法のため振り替えではありませんが、

それ以降の方法については工業簿記の仕分け=振り替えの連続といわれるゆえんが少し、理解できるのではと思います。

これら振り替え処理をTフォーム形式でひとつで表したものが次の図となります。

(Tフォームについて理解に自信がない方は別記事簿記のTフォームの読み方・書き方のコツを感覚的に理解する方法をみてみてください。)

Tフォームで示した工業簿記の処理全体の流れ

着目してほしいのは、この図の中の借方、貸方の下部に示したxxxが増えた、xxxが減ったというところです、振り替えの感覚的理解ためのポイントになります。

こうして工業簿記の処理をTフォームで表現すると、線でつながっているんだなということを少し理解してもらえると思えます。

次では分割してそれぞれについて少し詳しくみていきましょう。

工業簿記の工程別に仕訳を行って振替の意味を理解する

材料・賃金・経費勘定を直接費と間接費として消費計上


上の図は材料費勘定を直接材料費と間接材料費として消費計上した仕分けをTフォームで表したものです。

振り替えの感覚的理解には下の借方、貸方の下部に示した材料が増えた、材料が減ったというイメージをもつことがポイントになります。

上の図は賃金勘定を直接労務費と間接労務費として消費計上した仕分けをTフォームで表したものです。
同じく下の借方、貸方の下部に示した賃金の支払いが発生した、賃金を消費したというイメージをもつことがポイントになります。


上の図は経費勘定を直接経費と間接経費として消費計上した仕分けをTフォームで表したものです。

同じく下の借方、貸方の下部に示した経費の支払いが発生した、経費を消費したというイメージをもつことがポイントになります。

この流れで次に材料・賃金・経費勘定の右(貸方)で消費計上した直接費(直接材料費、直接労務費、直接経費)、
間接費(間接材料費、間接労務費、間接経費)を仕掛品勘定へ振り替える処理をみていきましょう。

直接費→仕掛品勘定、間接費→製造間接費勘定

上の図は感覚としては材料・賃金・経費勘定で消費した直接費を振り替え先の仕掛品勘定で再度、復活計上させているというイメージでみてもらえたらと思います。

同じく材料・賃金・経費勘定で消費した間接費を振り替え先の製造間接費勘定で再度、復活計上させているというイメージでみてもらえたらと思います。

ただし、このままでは材料・賃金・経費勘定で消費した間接費分がまだ製造間接費勘定で足止め状態(仕掛品勘定に復活計上されていない状態)なので、製造間接費を仕掛品勘定に振り替える処理をみていきましょう。

製造間接費勘定→仕掛品勘定

上の図は感覚としては製造間接費勘定で消費することが決まったA製品分及びB製品分を振り替え先の仕掛品勘定で再度、復活計上させているというイメージでみてもらえたらと思います。

この時点に材料・賃金・経費勘定で消費計上した直接費、間接費ともに仕掛品勘定の右側(借方)に復活計上された状態になり、次のステップに進む準備ができたということになります。
では最後のステップとして仕掛品勘定から製品勘定、さらに売上原価勘定へ振り替える処理をみていきましょう。

仕掛品勘定→製品→売上原価勘定

上の図は感覚としては仕掛品勘定の減少した完成品分を振り替え先の製品勘定で再度、復活計上させているというイメージでみてもらえたらと思います。

続いて製品勘定の減少した販売分を振り替え先の売上原価勘定で再度、復活計上させているというイメージでみてもらえたらと思います。

このように材料・賃金・経費の消費からはじまって最後の売上原価勘定の借方が計上されるまで、行われる仕分けは振り替えの連続ということを少し理解していただけたのではと思います。

工業簿記の仕訳を通して、振替の意味を直観的に理解できる

最初の材料・賃金・経費の消費からから最後の売上原価勘定の計上までの振り替え処理の流れについてイメージが少しできるようになったのではないでしょうか((o(^-^)o))、
まだもう少しという場合は、もう一度、読みかえしていただけたらと思います。

本記事が簿記の振り替え処理ならびにTフォームの理解へ一助につながれば、嬉しいです。

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