株式投資

株の売り時見極め方法(基本編)

約 9 分程度(目安)で読むことができます。

今回は中小型株の売り時の見極め方法について紹介したいと思います。
その前になぜ、売り時の見極めが重要なのかについて簡単に補足させていただきます。

株の売り時の見極めが重要な理由

中小型株の買い時の見極め方法に関する記事の内容と重複いたしますが、個人投資家が継続的に株取り引きで安定した利益を生み出すには株価チャートなどをうまく利用して、3割バッターを目指すことが一番の近道だと思っています。つまり初心者にありがちな打率10割は目指さない。加えて、大切なことは7割の損切り時の損害は最小限に食い止め、残りの3割で大きく勝つというサイクルを実現することです。
この7割の損切り時の損害を最小限に食い止めることを実現するためにも売り時の見極めの技術を磨く必要があるのです。これが売り時の見極めが重要な理由です。
では売り時の見極め方法について順にご紹介していきます。

株の売り時の見極め方法(株価チャート利用編)

(1)デッドクロス時での利益確保

デッドクロスとは短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下に抜ける時のチャート形状の呼び名で、このような時の株価は上昇トレンド(上昇傾向)から下降トレンド(下降傾向)への転換点と判断可能なことが多いです。
同時にこのような時は下降トレンド転換直後にあたります。

ちなみにデッドクロスが売り時といわれる理由は、株価の上昇トレンドは基本的に永遠には続かず、いずれは下降トレンドに移行しますが、その時に現れる代表的な兆候の一つがデッドクロスであるためです。
しかし、デッドクロスをリアルタイムで確認することは株価チャートの確認時間が限られる一般の個人投資家には難しいです。しかし、下記のような方法をとれば、デッドクロスでの売り時を逃すことはないでしょう。

  • 25日移動平均線の株価で逆指値注文を入れる。

(2)天井、頭打ち時での利益確保

天井、頭打ちとは株価チャートの山の頂上を意味します。最も、利益が大きい、売り時の一つです。
この天井を見極める方法ですが、確実に予測できる条件というものは存在しません。もし、予測できるとすれば、不正取引以外何者でもないでしょう(恐)。
しかし、天気予報のような特徴的な前線の形状から予報を出すように株価の天井の可能性があるというぐらいでしたら、次の方法で可能といわれています。

  • 株価の天井が近い場合に出やすいチャート形状
    上昇トレンド中にも関わらず、黒く上に長いひげのローソク足が出現する。

黒く上に長いひげは株価が一時的に上昇したもののすぐに押し戻された(売り圧力が強い)可能性が高く、黒いローソクは取引の終値が始値よりも下回ったことを示しています。このようなローソク足が3日連続で続くと天井の可能性が高い、絶好の売り時かもしれません。

(3)買い値から10%下落時での損切り

買い値から10%下落時も損害を最小限に抑えるための絶好?の売り時、損切りのタイミングです。このタイミングを参考に損切り覚悟の買いの場合は購入後、速やかに逆指値の売り注文を入れることが必要です。
このような状況としては次に掲げるような2つの状況が想定されます。

  • 株価の急騰時に買いを入れた直後に下落したパターン


※横道にそれますが、この買いの入れ方はかい離率が5%を超えるようなハイリスクな方法ですが、ハイリターンも見込めるため、簡単なファンダメンタル分析などを行った上での購入であれば、たまにという条件はつきますが、十分ありだと思っています。しかし、あくまで基本路線は上昇トレンドかつはかい離率5%未満だと私は思っています。

  • 株価の底値からの反発を期待して買いを入れた直後にさらに下落するパターン


※横道にそれますが、この買いの入れ方の前提としては、買い時の見極めの記事でも紹介しました少なくとも底値からの反発兆候が見られる(下に長いひげが伸びた白いローソク足が出現等)場合の購入であれば、ありだとは思います。しかし、継続性のある安定した収益を目指すのであれば、私は下降トレンドでの買いは原則、避けるべしという立場です。

(4)直近安値割れ時での損切り

損害を大きくしないための最後の砦?の売り時、損切りのタイミングです。このタイミングを参考に損切り覚悟の買いの場合は購入後、速やかに逆指値の売り注文を入れることが必要です。
このような状況としては次に掲げるような状況が想定されます。

  • 株価の天井だと思った矢先、再上昇し、急いで購入後、下落したパターン


※横道にそれますが、この買いの入れ方はかい離率が5%を超えるようなハイリスクな方法であり、かつ一旦、天井を付けてからの再上昇での買いは、よほどのわかりやすい好感要因、グッドニュースなどの影響が確認できない場合は、機関投資家の買い増し(その後のカラ売り)の影響も懸念されることから、避けたほうが無難という立場です。

株の売り時の見極め方法(思惑編)

(1)配当権利落ち日前日の売り注文

配当金目当てで権利確定日の最終3営業日ぐらいに駆け込み買いが集中し、株価が上がることが多いため、場合によってはそのまま、権利落ち日まで保持して配当金をもらうよりもその前日に売却したほうが、利益が大きい場合もあり、その時は配当金を超える売却益を狙った利益確保もありだと思っています。

(2)後場終了後(大引け後)の様々なニュース発表時

証券取引所での取引終了後、ネットニュースなどである銘柄に関係する嫌気がもたれるようなニュースがあった場合、その銘柄は翌日の始値から下落する場合があります。
さらにかなり大きいバッドニュースであった場合、翌日の始値が前日の終値よりかなり低いスタートとなる場合があるので、このような株を売却したい場合はPTS(証券会社の私設取引システム)が役に立ちます。夜間でも取引ができ、結果的に翌日の始値よりも高く売れ、損害を最小限にできる場合があります。しかし、このような状況の場合、PTSにおいても当日の終値よりも低めで買い注文が出されるかと思いますが、売るかどうかはそのニュースの内容の影響も踏まえて検討しましょう。
例を示します。
2017年4月トランプ大統領のオバマケア大替法案否決が発表されました。その翌日、日経平均株価が全面安となり、所持していた株銘柄も例外ではありませんでした。

まとめ

以上、売り時見極め方法(基本編)について書かせていただきました。
本記事の内容は基本中の基本になりますが、感覚的に売り時の見極めパターンの6割~7割は本記事の内容でカバーできると考えています。
その中でも私が一番重視しているポイントをご参考までにご紹介します。

1つ目は

  • 逆指値注文(損害を最小限に抑えるための注文方法)>>指値注文(希望する利獲チャンスを逃さないための注文方法)

なお、逆指値注文値は記事中でも紹介したデッドクロスなどに基づいて設定します。
唐突ですが南海、ヤクルト、阪神で監督を勤められた野村克也氏のモットーは野球の勝ち負けのほとんどはピッチャーを含めた守りで決まると断言しています。理由は打線は水ものと不確実性が大きい一方、守備と走塁は練習量に比例して試合の中で実践できるのに加え、野球は相手に点を与えなければ、勝てる保証はないが、確実に負けないという考え方から来ています。そして私はこれを株に例えると打線=買い注文、守備と走塁=売り注文と考えています。
鉄壁の守備と走塁で最小失点に抑える=売り注文で損害を最小限に抑える、何か野球と株の間に共通点が見えてこないでしょうか。ちなみに、私は野村監督の信奉者ではありません。悪しからず。(そもそも若い人には話が通じないかもしれませんね(汗))。

2つ目は上記の補足になりますが、

  • 買い注文が約定したら、速やかに逆指値注文を入れる。そして状況をみて、じわじわと注文株価を上げていくことです。

損害は最小限に、株価が好転すれば、最大限の利確を目指す。

次回は引き続き、株取り引きの基本編の継続としてこれまでお伝えできなかった利用しないともったいないテクニックなどについて書いてみたいと思います。

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