今回は、資金5万円前後で単元株を購入する方法を体験談を踏まえてご紹介したいと思います。
資金5万円前後で買える株なんて、新興株やベンチャー株など売り買いが激しく、安定した株なんてないだろうと思っていませんか。もし、そういう考えをお持ちであれば、大きな誤解を持たれています。資金5万円前後で購入可能な有名な株銘柄は結構存在します。ちなみに5万円前後の株は中小型株に分類されます。
参考までにトヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)など、最低購入資金が数十万円~数百万円に及び株は大型株に分類されます。ちなみに配当目的で株を購入する場合、大型株または中小型株を多数所持しないと生活の足しにはなりにくいです(単元株(100株または1000株等)のみの中小型株の場合の配当は年間1000円~多くて1万円、しかも支給日権利確定日から2から3ヶ月後というところが多いです)。
中小型株銘柄の探し方(スクリーニング方法など)
(1)SBI証券サイト機能
SBI証券サイトのスクリーニング機能(銘柄検索エンジンだと思ってください)を利用すると、検索条件に一致した"SBI証券取引対象"銘柄を一覧で表示することができます。
操作方法について一例をご紹介します。
- SBI証券サイトへログイン
- 国内株式タブをクリック、検索ボックスの近くのスクリーニングというリンクをクリック
- スクリーニング画面で条件を入力
例えば、下記のように条件を設定
市場設定→東証1部以外チェックを外す。
業種設定→関心がある業界を選択してください。例えば電気・ガス業など
投資金額設定→0万円以上6万円以内
(2)トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)
クリーニング投資ツール - トレーダーズ・ウェブでは、個人情報などの登録など必要なく、高機能な銘柄検索機能が利用できます。
購入資金で条件を指定する場合の操作方法について一例をご紹介します。
- こちらのサイトへアクセス
- 銘柄スクリーニング画面で条件を入力
例えば、下記のように条件を設定
市場設定→東証1部
業種→全業種
終値→600円以下※単元株100の場合、購入金額が6万円以下に相当するため
SBI証券サイトとのスクリーニング機能の違いは株銘柄のみ表示してくれます。(SBI証券サイトのスクリーニング機能のように投資信託の商品は表示されません。)
私は株銘柄に絞った調査時はSBI証券サイトよりもこちらを愛用しています。
中小型株の銘柄例(2017/10/12時点)
※以下、記事中の()内の4ケタの数字は証券コードです。各上場企業に必ず、1つだけ割り当てられる番号です。
電気・ガス業
電気・ガス業では下記のような銘柄が資金5万円前後で購入可能です。
- 東京電力ホールディングス(9501) 46,600円(466.0円×100株)~
- 広島ガス(9535) 35,700円(357.0円×100株)~
銀行業
銀行業では下記のような銘柄が資金5万円前後で購入可能です。
- りそなホールディングス(8308) 56,610円(566.1円×100株)~
- セブン銀行(8410) 40,500円(405.0円×100株)~
- みずほフィナンシャルグループ(8411) 19,750円(197.5円×100株)~
通信業
通信業では下記のような銘柄が資金5万円前後で購入可能です。
- スカパーJSATホールディング(9412) 51,000円(510.0円×100株)~
- ヤフー(4689) 52,100円(521.0円×100株)~
- 日本通信(9424) 13,900円(139.0円×100株)~
電気機器
電気機器では下記のような銘柄が資金5万円前後で購入可能です。
- JVCケンウッド(6632) 32,200円(322.0円×100株)~
- ジャパンディスプレイ(6740) 24,100円(241.0円×100株)~
- パイオニア(6773) 21,200円(212.0円×100株)~
その他多数。
資金10万円前後ならさらに購入できる銘柄が増えます。
CM等で認知度が高い企業を例に掲げますと、次のような銘柄が購入できるようになります。
- グリー(3632) 80,700円(807.0円×100株)~
- 朝日放送(9405) 89,500円(895.0円×100株)~
- コニカミノルタ(4902) 94,800円(948.0円×100株)~等々
株価と発行済株式数の関係に注意
みずほフィナンシャルグループ(以下みずほ)といえば、三井住友、三菱東京UFJに並ぶ3大メガバンクグループの一つです。
しかし、上記にも出てきたみずほ株は他の2メガバンクの株価と比較すると、かなり安いです。
- みずほフィナンシャルグループ(8411) → 198円
- 三井住友フィナンシャルグループ(8316) → 4,307円
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ → 721円
いずれも単元株数は100株です。
これには理由がありまして、発行済株式数がみずほは群を抜いて多いため、一株当たりの価値が小さいということが理由です。(株価は企業の時価総額÷発行済株式数で決まります。)
ついでに株価の値動きへの影響はといいますと、発行済株式数が多い株は概して、株価の動きが鈍い(小幅な値動き)となることが多いです。みずほ株の場合、円単位ではなく銭単位で売買されており、なおかつ株価が変動しにくい銀行株ということもあって、基本的に一日あたりの株価の変動はかなり小さいです。みずほ株を単元株数(100株)、購入したとしても、よほどのニュースでもない限り、大幅な値動きにはならないでしょう。反面、極めてローリスクな銘柄でもあるため、こういったローリスク、ローリターンの株はNISA口座(5年間利益が非課税となる口座)での運用向きといわれています。
東証以外の市場(マザーズ ジャスダックなど)など幅広い視点での銘柄探し
ここまで、2017年10月時点での私が注目している中小型株銘柄について紹介してきましたが、ターゲットとなる銘柄も刻々と変化します。そのため、お得な銘柄などのチャンスを逃さないよう常にアンテナを張って置いたほうがよいでしょう。そのポイントについて私が実践している方法をご紹介します。
キーワード
キーワードからの銘柄探しには次に掲げるような方法があります。
- 証券取引お休み中のニュースチェック
- はやりの新規技術、事業に関するキーワードについてチェック
例:2017年4月時点ではフィンテック、仮想通貨といったキーワードが熱かった。 - 外国株
ベトナム株、株だけで生活できる現実的な国としても有名です。 - 身近な生活に関連する会社について調べてみる。
東証一部以外の株式市場に注目
東証1部だけに優良銘柄が集中しているわけでは、ありません。2017年10月時点では東証2部にシャープと東芝も所属しています。またマザーズ、ジャスダック(JASDAQ)には、これから成長していこうとする企業がひしめいています。特にASDAQグロースには成長企業(若い企業)が多いです。今のうちに購入しておくと、将来、大金持ちになる可能性もなきにしもあらずです。。。代表的な例として1990年台後半にヤフー株を購入していた場合、今や、億万長者の人も多いです。
2017年10月時点においてジャスダック(JASDAQ)ではNew Art(7638)など比較的買いやすい銘柄が多いです。
ここでワンポイントアドバイスです。
株価の値動き幅でいいますと、東証一部が断トツに大きいです。その理由は機関投資家と呼ばれるような株価にも影響を与える程の巨大な資金を運用している投資会社は一般的に東証一部以外の市場を主戦場にしていないからです。
まとめ
- 5万円前後で購入できる中小型株には東京電力やセブン銀行、スカパーなど名だたる名門企業の銘柄も存在する。
- 仮に資金15万円であれば、中小型株を3~4つ同時に購入し、リスク分散を考えた運用が可能。
こういった中小型株銘柄の売買をうまく繰り返す、運用することによって、月に数千円~数万円以上の収益を上げることが現実的に可能です。
次回はその売買、運用テクニックについて、私がこれまでの成功または失敗経験の中で気づき、常に注意するようになったポイントなどを段階を踏んで紹介していければと思っています。