株式投資をはじめるにあたって必ず必要となる証券会社選びと口座開設について紹介します。
初心者におすすめなネット証券
今日、証券会社は野村証券、大和証券など昔からある総合証券とここ15年ぐらいで急速に広まったネット証券(SBI証券や楽天証券など)に分けられます。
本ブログでは比較的、小さい資金でも始めやすいネット証券についてご紹介していきますが、その前に総合証券との違いについて簡単に説明いたします。
(1)総合証券とネット証券の違い
- 取引手数料はネット証券のほうが総合証券よりも圧倒的に安い。
総合証券の10分の1以下のところが多いです。理由は簡単で、ネット証券は総合証券のように実店舗がなく、人件費がかからないからです。例えばネット証券では一日に10万円前後の取引を行った場合でも、200円前後の手数料で済むところが多いです。 - 取引のしやすさはネット証券のほうが総合証券よりも圧倒的に勝る。
ネット証券はインターネットから口座開設が可能で、基本的に無料です。また取引も、スマホやパソコンから24時間、取引可能。で店舗に出向く必要がある総合証券と比べると圧倒的に便利です。 - サポートは総合証券のほうが対人サービスという点でネット証券より勝る。
しかし、ネット証券でもカスタマーサポートへ電話やメールなどで丁寧に教えてもらうことができるため、サポートという面でも総合証券の店舗で対面相談できるという点を除けば、大きな差はないと考えています。
もし、総合証券とネット証券を使い分けるとしたら、私の場合、下記の掲げるような形になると思っています。
- ネット証券の利用目的
取引きのしやすさというメリットを最大限活かして、少ない軍資金で短期間で資産を増やすことを目指す。 - 総合証券の利用目的
1~2%の薄利でも数十万円~数百万円になるような莫大な資産ができた時に、運用の一部を委託する。
野村証券や大和証券などの証券マンは、一般の投資家とは比較にならない程の知識や経験を持ち合わせているため、大きな資産のローリスク、ローリターンの安定運用を目指すには、うってつけだと思っています。
本記事では、これから株式投資をはじようと検討している方など幅広い方を対象していますので、初心者からプロに至る様々な株式投資家にとって、今や利用することが当たり前となったネット証券について紹介していきます。
(2)ネット証券会社の選択
私が最初に比較のため、ピックアップしたネット証券会社を掲げます。
次に単元未満株(証券会社によってS株、プチ株、ミニ株、ワン株などとも呼ばれています)の商品があるかどうかで絞りました。その理由ですが、株式投資をこれからはじめようとする初心者の方にとってまず、必要なことは株の売り買いについて肌で感じることだと思っています。しかし、株は基本的には株発行元が決めた最小単位(単元株式)で購入する必要があり、だいたい100株、1000株単位が多いです。
例えば、東芝の場合、2017年10月10日の後場終値では317円/株ですが、東芝の株主になろうとすれば、その時点で317円/株×1000株(単元株)、すなわち最低でも31,7000円必要になります。初期の軍資金が3万円とか10万円だった場合、残念ながら、足りません。しかし、間接的に東芝の株主になる方法があります。それは、1000株(単元株)をさらに細かく分けた10株単位や100株単位で購入する方法で単元未満株と呼ばれるものです。この単元未満株の体験談については別途、紹介させていただく予定です。
こうして、先に掲げた証券会社のうち、単元未満株の購入可という条件により次の3つに絞られました。
その中で下記の理由で私はSBI証券を当面のメイン証券会社にすることに決めました。
- ネット証券口座開設数 No.1
- 国内株式の個人売買代金シェア No.1
- NISA口座手数料0円
- 1日の取引が10万円まで手数料が無料なプランあり
- SBIホールディングスグループという安心感
もともとはソフトバンク株式会社傘下で、現社長と孫正義の盟友関係は10年少し前はかなりメディアで取り上げられていた記憶があります。
ネット証券の口座開設
それではSBI証券を例に安心かつ効率がよいと思われる口座開設の方法を紹介していきたいと思います。
ここで安心と付け加えたのは、免許証またはマイナンバーカードなどの個人情報などの書類をネット経由で提出するのではなく、多少、面倒でも郵送で行うという意味もあります。ネット経由での個人情報のアップロードはアナログ世代?の私としては、個人的に少し抵抗がありましたので、個人情報のやりとりは郵送という方法をとりました。
(1)資料の申し込み(仮口座開設)
こちらから資料の請求を行います。
下記のような手順で入力していきます。
- 口座開設時の本人確認書類(マイナンバー含む)提出方法では「書面」を選択
- お名前・ご連絡先
普通の銀行口座の開設と同じぐらい重要です。正確に入力しましょう。 - 特定口座>下記にチェック
「開設する(源泉徴収あり) ⇒ 確定申告が原則不要
初心者の方、確定申告を不要にしたい方におすすめ」 - NISA>「NISAを申し込む」にチェック
私は、この時点で申し込まなかったのですが、株式を始めたばかりの段階では非課税のNISA口座を利用しない手はない(特定口座ではもうけの20%が税金として徴収されるため、単元未満株の場合はかなり引かれる感覚がする)ので、改めてNISA口座を追加で申し込んだのですが、NISA口座の開設に必要な税務署申請、審査期間(約3週間目安)に加え、書類の不備による行き違い、年末年始を挟む等でNISA口座開設完了まで1ヶ月以上もかかってしまい、その間、買いたかった株を購入し損なった苦い経験があります。
特定口座とNISA口座を同時に申し込むことを推奨いたします。 - この時点でサイトにログインすると特定口座がすでにできていますが、取引はまだできません。後で届く資料をもとに必要書類を返送し、なおかつ入出金用の銀行口座を登録して初めて取引開始可能となります。
(2)資料が届くまでにしておくこと~銀行口座の新規開設(任意)
私は株取引用にあらたに銀行口座を開設しました。証券会社の口座への入出金に利用します。しかし、どこの銀行でもよいというわけではなく、SBI証券サイトの即時入金サービスが利用できる口座にしましょう。
2017/10/10現在では即時入金サービスが利用可能な金融機関は同サイトで紹介されています。
- 住信SBIネット銀行
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行グループ
- 楽天銀行
- ゆうちょ銀行
- セブン銀行
- その他
将来、他のネット証券と併用する場合も考えると楽天銀行が一番、お勧めかと思います。
(SBI証券は住信SBIネット銀行押しなのですが。。。)
(3)資料が届くまでにしておくこと~必要書類の準備
SBI証券にNISA申請書等とともに下記に掲げる提出書類を準備して置きます。
- 住民票
気をつけなければならない点が、一点あります。私が失敗し、書類不備で再返送するはめになった点でもありますが、その年の1月1日時点の住所と現住所が異なる場合です。
その場合、1月1日時点の住所がある市役所が発行する住民票の写しが必要になります。1月1日時点の住所がある市役所で発行してもらう必要がありますが、最近は直接出向かずとも郵便手続きで送ってもらえる場合が多いです。ちなみにマイナンバーカードを利用してコンビニで取得できる住民票の写しは現住所のものだけです。私は間違って1月1日時点のものではなく、コンビニで取得した現住所のほうを返送してしまいまいた。その後、SBI証券へ書類不備で再返送することになってしまったことはいうまでもありません。 - 身分証明書のコピー(免許証または写真付きのマイナンバーカード)
(4)書類の返送
SBI証券より資料が届いたら、資料に同梱のNISA申請書等に署名、捺印し、準備しておいた書類(住民票及び身分証明書)を返信用封筒にいれて、返送します。
(5)入出金銀行口座の登録
書類を返送してから早ければ、2週間(NISA口座を申請した場合)ぐらい経った時点でサイトにログインすると、NISA口座が開設済みになっています。特定口座だけですと、NISA口座のような税務署の審査期間がないので、書類を返送してから4、5日ぐらい経った頃には、入出金口座など取引開始に必要な様々な登録ができる状態になっています。株の配当金を非課税にするために念のため、株式数比例配分方式(証券口座振り込み)になっていることを確認しましょう。
以上がSBI証券を例として私が安心、効率的と考える口座開設完了までの流れになります。
より、具体的な情報はSBI証券サイト>今すぐ口座開設>口座開設の流れをご確認ください。
それでは、次回からは体験談を交えつつ、私が考える株取り引きのポイントについて段階を踏んで、ご紹介していきたいと思っています。